top of page

【作曲家各位へ】パラデータの書き出し方法とファイリングについて

更新日:10月27日

今日は、チーム制作やクライアント案件をスムーズに進めるための「音楽データ共有ルール」について書きます。

これを実践すれば、・ファイル管理の迷子ゼロ・受け渡しのストレスゼロ・プロジェクトが“綺麗に回る”

そんな理想の現場に近づけます。地味だけど本当に大事なノウハウです。


パラデータの書き出し方法

  1. ファイル名ルールを統一しよう


❌ よくある地獄


final.wav  
final2.wav  
final2_mixing_done.wav  
final2_mixing_done_ok.wav

──1週間後、どれが最新版か誰もわかりません。

制作が進むたびに「final」が増殖していく…この混乱を避けましょう。



⭕️シンプルなおすすめ命名ルール


日付_曲名(案件名)_バージョン.wav
例:2025-09-10_SongName_BPM123_demo_v01.wav
例:250910_SongName_BPM123_Mas#1_24bit_48kHz.wav

ファイル名に入れるべき情報:

  • 曲名・案件名

  • BPM(特に制作進行中は編集の際に必要になることがあるので、記載しておくと◎)

  • 日付(YYYY-MM-DD または YYMMDD 推奨)→日付順にソート出来るので便利!

  • 種類(demo / TDcheck / master など)

  • バージョン(v01 / rev1など)


💡ポイント

  • 「final」は使わない(永遠にfinalにならないから)

  • 制作段階ではBPMを明記(フォルダに記載でもOK)

  • 「v01」「v02」で管理すると迷わない



2. フォルダ構成は「制作フロー」を写す

データは“流れ”で管理するのが鉄則です。僕のチームでよく使う構成はこちら👇


ProjectName/
├── 01_Reference      (参考音源・資料)
├── 02_Demo           (ラフデモ)
├── 03_Stem           (書き出しステム)
├── 04_Mix            (ミックスセッション/Bounce)
├── 05_Master         (マスタリング済データ)
└── 99_Delivery       (納品用)

これだけで「今どの段階か」が一目でわかります。



  1. パラデータの書き出し方法/受け渡し例


パラデータの書き出し方法について、明確な答えはありませんが、相手が受け取った際にわかりやすいファイル名にすることを心がけてください。

ProjectName_BPM123_MixData/
├── Reference      (歌詞・資料など)
├── 2mix           (デモ/インスト)
├── Stem_PARA      (書き出しデータ)

命名ルール

  • ❌ NG:SongName_SharkRock.wav(曲名いらない/シンセの音名など不明瞭な名前を避ける)

  • ⭕ OK:E.Guitar_L.wav, Hamo_Low.wav

さらに中をフォルダで分類👇

PARA/
├── Vocals
│   ├── Main
│   ├── Hamo
│   ├── Hamo_Low
│   ...
├── Drums
│   ├── Kick
│   ├── Snare
│   ├── Tops
│   ...

💡ポイント

  • トラック番号は不要(DAWによって順序が異なるため)

  • 曲名よりも「役割名」で一目理解できる名前にする




  1. クラウド共有は「階層」と「リンク」で迷子防止



Google DriveやDropboxを使うときは、

フォルダ単位で共有(ファイル単体リンクは迷子のもと)フォルダ名に【案件名】を必ずつける更新時はSlackなどに一言ログを書く


更新報告の例:

10/27 ボーカル差し替え → v03に更新しました!

たった一行の共有で、現場の混乱が激減します。



5. 制作を楽しむための整理術


「整理=堅苦しい」じゃありません。遊び心を入れることでチームのテンションも上がります。

🌈 ちょっとした工夫の例:

  • フォルダに色をつけて、工程ごとに信号機のように

  • 「99_Delivery」フォルダにだけ🍾や🎉の絵文字を入れる

  • 進行中の案件に🔥をつけて「今燃えてる感」を演出

ちょっとした見た目の工夫が、驚くほどモチベーションを保ってくれます。




まとめ:音を磨く前に、まずフォルダを磨こう


音楽制作はクリエイティブな仕事ですが、**データ管理は“創作を支える下地”**です。

ほんの少し意識を変えるだけで、現場のストレスもクオリティも大きく変わります。



✅ 今日のまとめ

  • ファイル名は 日付+案件名+バージョン

  • フォルダ構成は 制作フロー順

  • PARAは 簡潔ネーム&カテゴリ分け

  • クラウド共有は フォルダリンク+更新ログ

🎧「音を磨く前に、まずフォルダを磨く。」その小さな意識が、作品の完成度を確実に高めてくれます。


👉 あなたの現場ではどんなルールで共有してますか?コメントで教えていただけると嬉しいです!



ウキヨネプロダクションでは、作曲家/演奏家などクリエイターを幅広く募集しています!

音楽の仕事が未経験でも大歓迎!デモ音源等ご準備の上、お気軽にご連絡ください!



コメント


bottom of page